新学期

 春です。
桜はひらひらと優雅に花びらを落としましたが、八重桜、はなみずき、すみれ、など次々咲き始めています。
新しい帽子とランドセルの一年生、新しい制服の幼稚園生、ママがお仕事に復帰され保育園に行き始めた赤ちゃん、みんなぴかぴかです。小さいほど初めて集団に入ったお子さんはしばらく風邪をひきやすいです。
そのような状況は特に今まであまり風邪をひいたことのなかった丈夫なお子さんにもおこりますので、御家族もみなさん心配されます。このごろは幼稚園も保育園も感染防止には気配りがありますが、それでも防ぎ切る事は難しいです。
ただそんな期間は長くありませんので先を急がずなるべく気を長くして乗り越えましょう。

ひやっとしたこと

 上の子が女の子だったから比べてなおさらそう思うのかもしれないのですが下の男の子は本当にちょろちょろする子でした。下の部屋で子供が寝ている間にと思って二階で洗濯を干していたところなんか足もとに柔らかいものがぶつかるので、は??と見るとまだはいはいがやっと出来る様になったばかりの下の子が嬉しそうに私を見上げているではありませんか。この日までこの子が階段をよじ登れるなんて思ってもみなかったので本当にびっくり!!と同時に途中で登り切るのをあきらめなかったことを神に感謝!!でした。
その後も数々のひやっとしたことをしてくれました。いろんな意味で。今も相変わらず危ないことをしているのでしょうがもう四六時中みているわけではないので気にしていられません。
男の子の方は心の中もわかりやすいタイプなのですが、小さい頃はひやひやすることがあまりなかった女の子の方が思春期の今は対応が難しいと感じています。こどもを一人前にするのはたいへんなことですね。ホント。
とりあえずそんなわけでこどもに危ない目にあわせてしまったお母さんのことは私は注意する資格がないのですが、こどもの事故は避けなくてはいけないです。なにもなかったのはラッキー以外のなにものでもないですから。ベットから赤ちゃん落としては絶対だめ。今日突然寝返りできるかも。足をばたばたしているうちに一ヶ月や二ヶ月の赤ちゃんだって落っこちてしまうかも。我が子は大切な宝物ですもの細心の注意で守りましょうね。

駅の自動販売機

 暑くなってくるとのどが乾きます。こどもたちへの水分補給はとても大切です。
水筒をもって歩くのが一番理想的でしょう。
水筒を毎日使うとしたら水筒そのものの清潔を保つことも大切ですね。
洗って乾かしておかないと細菌が繁殖してしまうかもしれないので気を付けましょう。
前出のペットボトルもいったん口をつけてしまうとふたをして持ち歩いているうちにやはり菌の繁殖が有り得ると思いますので注意が必要です。緑茶系の飲み物はカフェインが気になるので乳幼児には不向きではないでしょうか。万が一カフェインで興奮してしまい寝てくれないなんて困りものですしね。
毎日水筒洗って一回沸かした飲み物(麦茶など)をさましてから入れて用意することは、たいしたことではないけど、それくらいちゃんとやらなくてはいけないのですが、実は実はちょっと面倒なことはよーく知っています。
うちのこどもたちにも、たまにはジュースもいいかな、なんて水筒忘れた日に駅の自動販売機で買って上げたところ、その後駅に着くたびにジュースの沢山入った魅惑の自動販売機の前に直行!買ってもらえるかもしれない、、、と期待をこめてじーっと自動販売機をみあげてた様子を思い出します。

ブログとペットボトルカバーと花壇の水やりなどなど

 小さな診療所ですが、たくさんの人に支えられています。
この記事を投稿しているブログは当初他の形式で行なっていたものをプロのお父さんがお母さんと一緒にとっても使い勝手のいいブログに再編集してくださいました。その後ツイッターをリンクしたところ早速連絡を再度いただきもっとみなさんに分かり易い様にしたらどうか、と改良しにわざわざ時間を割いて出向いて下さりました。本当に感謝感謝です。
ペットボトルカバーは医院の近所の方が少しずつ作りためて私も知らない間に待合室に「使って下さい」と置いてくださったものです。(現在あっという間に品切れ中!)今きれいに咲いている赤い花は前のおばさんが毎日「ついでですから」とお水をやってくださり、、、その他お子さんが大きくなり読まなくなったからと乗り物絵本も何冊もいただくなど。。。
こちらが近所の方達には御迷惑をかけていることもたくさんあると思うのに。みなさんに暖かく見守ってもらい日々感謝です。

twitterリンクしてみました。

前々からtwitter上で診療日の進行状況をお知らせできたら便利なのでは?と思っていたのですがなかなか使いこなせないでいました。試験的にブログにリンクしてみましたので、使い勝手などどうぞアドバイスよろしくお願いします。
たくさんお待たせしてしまいそうな日は更新をまめにできないかもしれないですが、空いている日なら「今日は待たずに予防接種や健診できそうです!」などとお知らせできるかも。診療時間内の電話対応は難しいのでうまくいけばいいのですが。。

明かりを消した街の夜に

 同じ時代を生きるすべての日本人が表現する術すら失うような大災害でした。
先行きが見えない事態は不安をさらに募らせる要因となっています。
胸がしめつけられるようなさまざまな悲しい現実に涙し、人と人が助け合う心温まる出来事にまた涙する日々です。我が身の危険を顧みず各所で復旧に献身する方達には心の底から敬意の念を抱いています。
さていったい私に何ができるのか。自問自答の毎日でもあります。
今すぐにでも被災地に駆けつけ、過酷な避難所生活で体調を崩しているお子さん達の診療をしたい。
と私も他の医療者と同じく渇望しています。そして同時に今は私の診療室に来られる患者さん達をきちんと診ることがなにより大切だとも考えています。小さいお子さんを持つ皆様も「私は今被災して苦しんでいる人達に何もできない」と思っておられるのでは?今は被災地にひたすら心を寄せ、なにができるのか考え続けましょう。そして小さいことでも自分ができることをまず実行しましょう。東京も今まで通りの生活がもどるのにはまだ時間がかかりそうです。いろいろご心配も有るかと思いますがどうぞ私が相談にのれることでしたらお申し出ください。

バムとケロ

 こどもたちが小さかった頃こどもも私も大好きだった絵本の新刊がでていてとても嬉しかったのでお知らせです。
バムとケロのシリーズで「バムとケロのもりのこや」(島田 ゆか作 文渓堂)という絵本です。
今回のお話には白鳥のかいちゃんも登場していてますます嬉しくなりました。
かいちゃんは星を眺めるのが大好きで夢中になってしまうととんでもないことになってしまうのですが今回もまたまた。。。
小さい子のちょっとはちゃめちゃな、でもわくわくする様子が楽しく、挿絵もじっくりみてるとたくさんのおちゃめな発見があります。私は活字中毒で次から次へと小説を読みあさっていますが、絵本はまた格別。膝にこどもたちを載せてこんな絵本を一緒に読んでいた頃が懐かしいです。

予防接種

 予防接種は種類が増えたためお子さん達も大変!6ヶ月くらいの赤ちゃんでも診察室に入って診察を始めるいつもの流れを覚えてしまう子もいて嫌な予感がするとばかり泣き出してしまいます。ワクチンの種類によって痛みはまちまちです。同じ種類のワクチンでも痛みの少ないものもあるようなので私としてもなるべく痛くないものを選んでいるつもりです。ですが痛い、怖いはなかなか無くすることはできません。殆どの子が泣かないで注射できるようになるのは個人差はあるものの5歳くらいでしょうか?毎年みていて気付いたのですが大暴れして大泣きする派手なリアクションのお子さんは意外と次の機会にはけろっとして自分から腕を出したりして出来る様になるみたいです。なぜかな?自分なりに納得してひとつ山を越えるんでしょうか。そんな成長をみることも小児科医の楽しみのひとつです。

このごろ思うこと

 小児科で処方する薬はそれほどバリエーションがあるわけではなく、特殊な病気をのぞいては大学病院でも小さい診療所でも大差ありません。ただこどもの病気は薬が治すものなのかどうかときどき考えを巡らせています。もちろんある種の感染症では絶対に抗生剤を服用しないと治りません。同じ様に咳止めアレルギーの薬などなどたくさんのよい薬が開発されたことの恩恵は枚挙にいとまがありません。これらの効能は重々理解した上でこどもたちの病気のつらさを和らげるのは薬ではない、、というより薬だけではないということを実感しています。例えば症状がよくならない咳に対して「それでは薬をもっと増やしましょう」という方法もひとつあるとは思います。けれどその咳が呼吸が苦しいほどひどいものでなければ単に薬を増やすだけでなく咳がとれるまでには少し待っても大丈夫なのだ説明することも治療の一つでしょう。薬がどうしても飲めないお子さんに「お熱が長引いてつらいね。頑張って飲むとまた元気に幼稚園にいけるよ。」と言葉をかけて処方する薬と、ただの紙にかいた処方薬とは同じものではないのでは、と思うのです。なんだか理屈っぽくなってしまいましたが、医療は単なる技術ではなく心を添えてはじめて完成するものということをあらためて書いてみたかった次第です。インフルエンザの予防接種の時期も重なり大変混雑し御迷惑をおかけいたします。根気強く待ち時間を過ごして下さる患者さん達に本当に感謝しています。ひとりひとり私の出来る限りの技術と知識と心を駆使してより丁寧な診療を目指して参ります。

小児救急講習会

昨日練馬区の依頼で小児救急のミニ講演会を貫井ぴよぴよにて行ないました。
予想以上にたくさんのママたちが集まってくださいました。
準備していた内容はどちらかというと赤ちゃん向けでしたが、お子さんたちの年齢に幅があるようでしたので皆さんに満足していただけたかとても不安に思っています。
たくさんの人の前でお話をすることは実は苦手なので緊張していましたが、いつも高橋医院にきておられるママたちのお顔をみつけてとても励まされました。
最後に個別質問コーナーがありましたが、ああこのような事が心配なのだなと私としても勉強になりました。
みなさん小児科に診察に来られたときは混雑しているときなどは特に、育児の不安の質問をついつい遠慮してしまっているのかもしれませんね。でも訊いても良いのかなということこそどうぞためずに質問してください。
お電話での質問はうまく時間がとれないと思いますが。心配事をなくしてお子さんをかわいがって欲しいと思います。

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