こどもの表情とお母さんの観察眼

小児科医の診察は、診察室に患者さんが一歩足を踏み入れたときから始まります。
自分の病状を説明できないこどもたちから少しでも多くの情報を得るためです。
こどもの表情を読み取るのが小児科医の仕事といっても過言ではないかもしれません。
先日も生後2ヶ月の赤ちゃんの便秘の相談を受け、綿棒で刺激してあげることになりました。ほかにも治療方法はありましたが、今後同じようなことがあった 時、毎回受診しなくてもお母さん自身で対処出来るようになった方がよいのでは、という考えからお母さんと一緒に処置をしていました。
2ヶ月の赤ちゃんはまだ表情は多様ではありません。処置後、かすかな表情の変化から私としては内心「よかった、楽になったみたいだな」と感じていたところ、お母さんも「やる前と全然違う顔つきになりました。よかった。」との感想がありました。「お母さんにもわかったのだな」と、この新米お母さんをたいへん頼もしく思いました。

このようなことからも、私自身も細心の注意をもって診察にあたりますが、お子さんのことを一番よくわかっているお母さん方の話にはどのようなときも真剣に耳を傾けるように心がけています。

こどもと夏

とうとう8月最後の日になりました。こどもたちの長かった夏休みも今日でおしまいです。こどもたちもそろそろ家にいるのにあきてきて持て余し気味です。
このあふれるパワーを受け止めてくれる学校ってありがたいところだとつくづく思ってしまいますが、反面こどもたちが学校に戻っていくことに寂しさも感じたりもします。
大人にとっては何気ない日常でさえ、子供にとっては大切な夏の日のひとこまのようです。
きっと毎年暑さと強い日差しとともに思い出す大切な日々なのでしょう。
夏はこどもの心も体も一回り大きくしますね。

夏の水分補給

お母さん方から、意外に多い質問に「どうしても麦茶を飲まないんです」というものがあります。
こどもは大人よりずっと水分が必要になりますので、夏は特にこまめな水分補給は欠かせません。それなのに、麦茶を飲まず、べーとだしてしまうしてしまう赤 ちゃんって多いみたいです。慣れない味は最初は苦手で当然です。でも暑い季節やお風呂上がりはチャンスです。のどがからからに乾いている時そのおいしさが わかるようになる子が多いと思います。麦茶はいろいろなものが出回っていますが赤ちゃんだってやっぱりおいしい麦茶がいいみたいです。市販のものでも良い のですが、おうちで煮出すときはにがくなってしまうとやっぱりおいしいと思えないみたい。おいしいお水を使うのも秘訣のひとつです。いろいろ試してみてく ださい。ただいろいろ試してみてもやっぱりだめな子もいます。そんなときは待ってみること。子育ては時間が解決してくれることもたくさんあります。

こどもの最初の発熱

赤ちゃんの最初の発熱はとても心配なものです。
何を隠そう小児科医である私自身も上の子が初めて熱を出した時は結構慌ててしまいました。生後9ヶ月になったころだったでしょうか、その日は突然やってきました。いつもニコニコしている子なのにその日に限ってとっても機嫌が悪くてなんだかぐったりしてしまい、なにをしても泣き止まず、はっと思って熱を測ったら38度ありました。主人も「これって、なんか変な病気じゃないのか?」なんて心配をあおり、とうとう当時の自宅近くの医局の先輩が開業している小児科に駆け込みました。先生は笑いながら「何慌ててるの?突発じゃないのかな。いつも診てるでしょ。」とおっしゃったものです。(結局突発性 発疹だったのです。)
知識があるはずの小児科医がこんな思いをするのですからご両親が心配するのは当然です。つらそうにしている我が子をなんとかしてあげたいと思うのは自然な親心ですから。もちろん熱の原因はさまざまで、初めての熱が突発性発疹とは限りません。診察した上で様子を見ていて大丈夫な発熱ならお薬を処方するだけでなく、ご家庭でのケアの仕方を含め安心できるまでお話しするようにしていきます。

タッチケア

慈恵医大の母子センター外来での、タッチケアについてお話しします。
3年ほど前から始めています。ベビーマッサージ、赤ちゃんマッサージなどいろいろなやり方が有ると思いますが、母子センターでおこなっているのはタッチケア研究会の方法に基づいています。
毎日の育児は慌ただしいものですが、タッチケアに要する時間はほんの15分ほどです。
ゆったりした時間を赤ちゃんと過ごすことで赤ちゃんのかわいさを再発見し、母と子の絆を深めることができたらいいなと願っています。参加いただいたお母さんから、よく寝付くようになった、という嬉しい報告もありました。
高橋医院でも今後タッチケアの参加募集できるようにしたいと思います。

身長体重計

机がきてすっかり診察らしくなりました。次に設備として予定しているのは乳児用の身長体重計です。
現在使用しているものでも十分診察はできるのですが、体重と身長が一度に測定できて、カウプ指数も合わせてプリントアウトできるものをいれようと思っています。
ママたちにとって赤ちゃんの体重はいつでもとても気になるもの。
自分で体の調子を伝えられない赤ちゃんにとっては、医学的にも順調な体重の増加は大切な情報のひとつです。

定期的な乳児健診以外にも小児科とは育児相談の場でもありたいと思っていますので、こんなことが気になっている、というようなことをお気軽にお尋ねください。

はじめまして

このたび豊島園駅近く(ユナイテッドとしまえんと西武池袋線豊島園駅ホームの間をまっすぐ300m、もしくは大江戸線豊島園駅A1出口より徒歩1分)の高橋医院に小児専門外来を新設しましたのでお知らせ致します。
小児専門外来は、月・水・金・土の9時から12時です。診療時間は徐々に増やす意向でありますが、現在慈恵医大病院、こどもの城小児保健クリニックでの勤務を継続している関係で、ご迷惑をおかけいたします。

小児科医として約20年の経験と、自らの子育ての経験をいかし常に最新の知識をもって診療して参ります。
みなさまの声を取り入れながらよりよい形での診療体制を作って行きたいと思いますのでよろしくお願いします。

診療内容
小児疾患一般・乳児健診・予防接種・育児相談・小児アレルギー疾患・発達相談など。
付き添いの方の診察も承ります。

このホームページでは診療時間の変更など随時お知らせしようと思います。
8月12日から16日は休診です。

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