退屈な時間
昔の子供は今より長く患う病気を療養することも多かったのだと思います。
乳幼児は別ですが、小学生くらいになったこどもが家で天井を眺めながら病気がよくなるのをじっと待っている、という場面でその子はどんなことを考えたのでしょうか。
なにか漠然と今まであったこと、これからのこと、あるいは病気のことなどなど思い巡らすのはこんな時間だったのではないでしょうか。
現代はそんな時でもDVDをみたりゲームをしたりとそれなりに時間をつぶす方法はたくさんあります。
このため退屈で仕方がないという時間をすごしたことのある現代の子はむしろ少ないのではないでしょうか。
実はこんな退屈な時間にこどもは内面の成長を遂げるのではないかと思えるのです。
なにも病気になったほうがいいというわけではありませんが、忙しい現代でも、あえてなにもすることのない時を過ごすことは子供のみならず大人にとっても大切なことだと思います。