水いぼ

学校などのプール開きを前にして「水イボ」の相談が多くなって来ています。水いぼとは正式には伝染性軟属腫といい、ウイルスが原因でおこるものです。その治療法には極端ともいえるほど正反対の二通りがあります。一つはイボを根こそぎ(ピンセットで)採ってしまう方法、もう一つは免疫が出来るまで待つと云う方法です。学校や集団保育の現場でも対応は様々かと思われます。
私はどちらかと云うと中間の考えで対応しています。つぶれそうなものは採ってしまいましょう。その他の小さいものは少し待ちましょう。というものです。もともとアトピー性皮膚炎など皮膚の弱いお子さんは嫌になるくらい全身に広がってしまうこともしばしばあります。このような方でも必ず数ヶ月、長い場合で1 年くらいすると総て消えてしまいます。ですから苦痛を伴う治療をするのは最低限にしたいと思うのです。ただし必ず消えるといってもどんどん増える時期に待つだけというのもつらいかも。そんな時はお母さんと相談して治療方針を決め、時には軟膏、漢方薬や、はと麦茶も試してみるようお勧めしています。